現在、人気アフレコアプリ「SAY-U」にて、『テンプリズム』のツナシやニキたちに、アフレコできる動画が4シーン公開されています。
「SAY-U」とは、作品のキャラクターになりきり、プロの声優さんたちや世界中のユーザーと共演できる、世界初のソーシャル・アフレコアプリです。
今回「SAY-U」でツナシを演じてくださったのは西山宏太朗さん、ニキを演じてくださったのは上田麗奈さん。
人気若手声優のお二人に、テンプリズムの感想や演じたキャラクターの印象、収録の様子などを、お話ししていただきました。

 

■二人がみたテンプリズムの魅力的なキャラたち

 

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——原作を読んでみて、どうでしたか?

 

西山「曽田先生の作品は、子供の頃から家族全員で読んでいてファンでした。このテンプリズムもそうですけど、先生の描く目が素晴らしいです。本気の人間同士のぶつかり合いがあって、かき立てられる。読んでいて、憧れるんですよね」

上田「そう。人それぞれの葛藤が描かれていて、感情移入ができる。ああ、ファンタジーだけど、そこにいるのはリアルな人間なんだなあって感動しました。普段あまりマンガは読まないんですけど、テンプリズムは純粋に面白かった。続きが気になるって思いながら、読んでましたね」

 

——好きなシーンやキャラクターを教えてください

 

西山「4巻のニキとベルナの買い物のシーンです。戦いのシーンから急に女の子たちの会話になって、ほっこりしました。このあとの女同士の戦いも、いいですね(笑)僕、ベルナの気持ちが、わかるんですよ。一番になれない二番の気持ち、劣等感とかすごくわかる。あと、好きなキャラクターは男だとゴートですね。まだ正体が明かされてないので、じらされてます」

上田「キャラクターは、もちろんニキが一番好きです。彼女が葛藤するシーンは、応援したくなります。でも、ベルナも気になりますね。西山さんのおっしゃる通り、二番手の気持ちに私も共感するので」

 

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——キャラクターを演じる際の役作りは?

 

西山「ツナシは、まっすぐな男の子だと思ったので、波をつけるよりは、そのまま口に出すように心がけました。今までは線が細い男の子を演じることが多かったので、ツナシを演じて楽しかったですね」

上田「ニキは怖い人間というよりも、一本筋が通った、凛とした人間をイメージして演じました。低くてクールな声を演じるのは、珍しいですね。普段は体の力を抜いた、リラックスしたキャラクターが多かったので」

 

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——それぞれのキャラクターで、自分に似ている部分はありますか?

 

西山「ないですね。ツナシは、かっこよすぎて、むしろ憧れる。僕は先陣を切るリーダータイプじゃないんですよ。お前なら信用するよってついていくサポートタイプです。むしろアップンの方が、似てるんじゃないかな」

上田「私もニキと似てないですね。ニキは完璧ですから。多分、私以外の大多数の女性もそう思うでしょうけど、ベルナの方が近いと思います」

 

 

 

■ユーザーとの共演を初体験した「SAY-U」

 

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——SAY-Uで公開されている映像はモーションコミック(※マンガそのものに音声、動き、音楽をつけた動画コンテンツ)ですが、収録のときの様子を教えてください。

 

西山「一対一の会話シーンばかりなのもありますが、演じやすくてアニメ収録との差はあまり感じなかったです。二人とも別撮りだったけど、控え中は一緒だったから色々話したよね。まあ、頑張ろうねって」

上田「はい、そんな感じでした(笑)収録は西山さんが先で、スタジオのロビーで見てたんですけど、熱い演技にテンションが上がりました。また音楽もいいんですよ!あとは、アニメのアフレコだと、みんなで一緒にかけ合えるんですが、今回は一人だったので、そこは斬新に感じましたね」

 

——実際にアプリで作品は見られましたか?

 

西山「はい。ユーザーさんと自分の声の掛け合いが、面白かったですね。映像の動きや演出も、収録のときとは変わっているから新鮮でした。効果音もついているし、よりいっそう臨場感あふれる状態で登場人物になりきれるって思いました。自分の学生時代に、あったらよかったなあ」

上田「そうですね。声優に興味がある人だったら絶対楽しいし、ハマると思います」

 

—— SAY-Uユーザーさんについても、質問させてください。ユーザーさんの中には、大声がうるさいので、時間を見計らってアフレコされている方もいるそうです。周囲に迷惑にならない練習方法はありますか?

 

西山「実家にいたときは、バスタオルをあてて発声してましたね(笑)」

上田「あとは布団にくるまって、練習をするとか。カラオケボックスに一人で行くのも、アリだと思いますよ」

 

——アプリ上では、声優を目指す中高生の祭典「声優魂」とテンプリズムのコラボ企画もありました。彼らに向けて、声優になるためのアドバイスはありますか?

 

西山「普段の生活を充実させましょう。ちゃんと食べてちゃんと寝て、勉強や部活やバイトを楽しんでください。こうして、いろんなことを吸収して、いろんな人と触れ合うことが、きっと芝居や、声優としての魅力につながってくるはずです。自分の趣味や声優という目標だけに固執しないことですね」

上田「全く同感です。声優に限らず、どんな職業でも一緒に仕事したいなと思える方は素敵です。だからコミュニケーションとか礼儀とか、学生時代に学べることは、学んでおいた方がいいと思います。あと国語を、ちゃんと勉強して!台本の漢字に、ルビはふられていません。係り受けも、大人になったら誰も教えてくれません。あと、地方の人は標準語の勉強もしてください。私は、これで痛い目を見ました(笑)」

 

■先が読めない今後のテンプリズム

 

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——最新刊である6巻を、お二人には読んでいただきましたが、いかがでしたか?

 

西山「僕、恋愛がらみのシーンになると“ドッドッ”って効果音が入る、ドッドッの法則を、読んでいて見つけたんですけど(笑)6巻も、たくさん出てきましたね。もうラブの行方が気になって仕方ない。あと空から円盤も現れたじゃないですか。ああいうメカが出てくると、男として興味が湧きますね。鷹で移動するシーンもあれば、バイクも出てくる。この世界観が好きです」

 

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上田「ツナシが1巻のときとは想像がつかないぐらい、かっこよくなりましたよね。印象に残っているのは、ツナシが通り過ぎちゃったときのニキの表情。胸が苦しかったです。でも気絶する瞬間までかわいいんですよね、ニキって(笑)」

 

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——個人の要望もふくめて、今後のテンプリズムは、どう展開していくと思いますか?

 

西山「ツナシは、どっちの女の子を選ぶんでしょうね(笑)でもニキとは、たとえ恋愛関係じゃなくても、何かのパートナーとして展開があるんじゃないかな。二人で新しく国を築くとか。1巻と6巻では内容が全く違ったから、今後の予想は難しいですね」

上田「ひいき目ですが、ニキには幸せになってほしいです。ツナシとは、なんだかんだいって、絆で結ばれてほしい。でも、ベルナも気になるんです。ニキと仲良くなってほしい。みんなが、いろんなことを乗り越えた上で、ハッピーでいてほしいですね」

 

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西山宏太朗さんと上田麗奈さん。お二人がそれぞれツナシ役、ニキ役として出演している、

『テンプリズム』のモーションコミックは、こちらで公開中↓↓





プロフィール

西山宏太朗さんプロフィール用写真 (1)

西山宏太朗(にしやま こうたろう)

声優。1991年生まれ、神奈川県出身。81プロデュース所属。第3回81オーディション特別賞受賞。
主な出演作品に、『ジュエルペット マジカルチェンジ』(雲母朔太郎役)、『美男高校 地球防衛部LOVE!』(鬼怒川熱史役)、『探偵チームKZ事件ノート』(上杉和典役)などがある。またラジオ番組のパーソナリティーとしても人気。

西山宏太朗さんプロフィール用写真 (1)

上田麗奈(うえだ れいな)

声優。1994年生まれ、富山県出身。81プロデュース所属。第5回81オーディション特別賞、第9回声優アワード新人女優賞受賞。
主な出演作品に、『ハナヤマタ』(関谷なる役)、『ハーモニー』(御冷ミァハ役)、『プリパラ』(黄木あじみ役)などがある。趣味は、水彩画、ボールペン画。